保育園を転園する方法は?簡単にできるのか、必要な手続きについてのまとめ

保育園に入っている子を持つ親であれば、転園について考えたことのあるかたも多いと思います。

現在の日本の保育園への入園と転園の仕組みから、どのように転園するのか

必要な手続きと転園までの流れについてご紹介します。

 

転園を考えているかた、転園を悩まれているかたに

是非、検討する上での参考として頂ければと思います。

主に以下のような内容についてご紹介していきます。

・保育園へ入園/転園する仕組み

  -ポイント制度による方法

  -基準指数について

  -調整指数について

  -優先順位について

・転園までの手順、方法、必要書類

・まとめ

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保育園への入園の仕組み

転園をされるかたは、既に子供を保育園に入園させているのでご存じかとは思いますが
そもそも保育園に入園させるためには、審査があります。
審査と言っても、保育園に入園させないといけない理由、例えば
・両親ともに共働き
・祖父母、親戚などが近くにいない
といった理由別にポイントが決まっており、そのポイントの合計点で決まります。
この合計点の高い人から、希望する保育園に入園できるという仕組みになっています。

賛否両論あるこのポイント制度ですが、このポイント制度が転園する場合にも重要になる指標なので
この点数について理解することが大切なこととなります。
早速確認していきたいと思います。

保育園の転園にもポイント制度

このポイント制度の仕組みについては
「基準指数」「調整指数」「優先順位」に分けられています。
各市区町村のホームページよりポイントの確認ができます。内容やポイントは多少違うこともありますが、仕組みとしては全国共通となります。

ここでは例として東京都千代田区の場合を参考に説明します。

基準指数について

まず「基準指数」というのが、両親が週に何日、何時間働いているのか、を示す指数です。
細かく分かれているので、詳細は下記千代田区のHP内URLより確認してみてください。
https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/kosodate/hoikuen/enjiboshu/nyuen/documents/r2nyuenannai.pdf
主な点数を見てみます。

このように区分けされており、週の勤務日数、勤務時間が多い順に点数が割り振られています。
この項目では10点が1番高い点数となります。
夫婦どちらもこの表でどの区分けに入るのかを確認しポイントが決まりますので
最大で2人合わせて20点となります。
保育園の入園でも転園でも非常に重要なポイント指標となります。

調整指数について

こちらは主に、両親のこと以外でのポイントとなり、当てはまる項目のポイントを加算していきます。
こちらも詳細は、先ほどのURLから確認できますが、主な内容を見てみたいと思います。

このように、
ひとり親世帯や、すでに兄弟姉妹が在園している保育園へ転園(入園)の場合等にポイントが加算されます。

優先順位

上の2つの項目「基準指数」「調整指数」で、その世帯のポイントが決まります。
希望する保育園へ転園(入園)希望を出し、同じく希望を出している世帯で、よりポイントの高いほうが入園できます。
しかし、同ポイントとなる世帯も多く出てくるので、その時に優先順位を決めるのがこの「優先順位」です。
こちらも上記のURLで確認できます。
同ポイントの世帯の場合は、この優先順位の番号の高いほうから優先して入園できます。

以上のように、全てポイント制度で決まることになりますので
誰でも分かり、平等に決めるような仕組みを取っている、というのが建前になります。
実際には、働きたいから子供を保育園に預けたいのに、それではポイントがもらえないから預けられない・・・
個人事業で妻もフルタイムにしていてポイントを高くできる・・・
など、不平等が発生してしまっていることも事実としてあるのも間違いないです。

人気の保育園では申し込み数が多く、同ポイントになることも多々発生するので
どの家庭も1点でも多く稼げるように苦労しています。

転園する場合にも、希望する保育園の入る年齢のクラスに空きがあることが前提となりますが
空きが出た場合に、このポイントの高い子供から転園ができることとなります。
転園希望者が多い場合には、1点でも多くポイントを持っているほうが有利となります。

転園までの手順

実際に希望する保育園へ転園する方法・手順について解説します。
まず、住んでいる地区町村に対して、必要な書類を提出することになります。
こちらも千代田区の場合を例にしてみます。
https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/kosodate/hoikuen/shinseishorui/download.html
上記が役所のホームページですが、会社勤めされているかたの場合
・保育園転入申込書
・児童の状況
・入園転園申込に関する確認書
・就労証明書
これらを記載して、提出する必要があります。
既に通っている保育園へ入園する際に記載している書類ですが、転園するためには再度準備しなければなりません。

これらを提出すれば、基本的には作業としては終わりとなります。
あとは、転園の当選連絡がくるのを祈って待つこととなります。
毎月、空き状況に応じて転園できるかどうか、役所から保育園に対して確認が行われ、
空きが出た場合に、ポイントの高い転園希望児童が入園できるという流れになります。
1年間は自動で毎月確認される場合が多く、1年間転園できなかった場合は、再度上記の資料を準備して提出する必要があります。
(ここについては、各市区町村に確認することをお勧めします)

晴れて、転園の当選通知がくれば転園決定となりますので
あとは決定した先の保育園の必要項目(準備や料金など)に従って準備を進めれば大丈夫です。
また、転園後は慣らし保育が再度必要となってきますので、こちらも頭に入れておきましょう。
幼児クラスの場合は、子供の慣れ具合によって数日で済んだりする場合もありますが
乳児クラスに関しては、1週間(5日)程で考えておいたほうが良いかと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
それぞれの家庭で、色々な理由から転園しないといけないことがあるかと思います。
子供が保育園に合わない、保育園の方針が理解できない、転勤することとなった、兄弟で同じ保育園に行かせたい・・・
理由はあっても、人気の保育園や、子供の多い地域、保育園の少ない地域では簡単に入れないこともしばしば。
ポイント制の仕組みを理解して、少しでも転園できる方法を理解することが大切になります。
希望する保育園に通えるように、しっかりと準備して転園を成功させましょう。

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